ドラマ&映画で学ぶ韓国の歴史文化韓国語表現

韓国社会を象徴する言葉ー “유전무죄(有銭無罪),무전유죄(無銭有罪)”

みなさん、こんな言葉は聞いたことがありますか??

“유전무죄(有銭無罪),무전유죄(無銭有罪)”

=お金(権力)が有る者は無罪になり、

お金(権力)が無い者は有罪になる。

この言葉は、韓国社会の一つの問題点を象徴的に表す言葉として、とても有名です。

日本でも、少なからずこういった側面がある場合もあります。

例えば、何か罪を犯しても、

お金を持っている政治家や芸能人、またはその親族は、

巨額の大金を支払うと、釈放されてしまうような場合。。。

罪を犯しても、お金さえば罪に問われない、典型的な例です。

韓国では、もっともっとこの傾向が強いと感じます。

政治家、財閥など、お金や権力を持った人は、

たとえ罪を犯したとしても、

不起訴になったり、裁判で無罪になったり。。。

後ろで見えない力が働いているのです。

その代わり、このような力を持たない大部分の人々は、

罪を犯した持てる者たちの身代わりになってしまったり、

理不尽に罪を着せられてしまう、という話です。

実際に、韓国民にアンケートをした結果、

“유전무죄(有銭無罪),무전유죄(無銭有罪)”という
言葉に、なんと80%の人が同感と答えたそうです

なので、警察検察を信じられない、との意見も。

元々この言葉は、

1988年に起きた脱獄囚立てこもり事件の

主犯が使ってから、一般化したようです。

元大統領の전두환(ジョン・ドゥファン)の弟・전경환(ジョン・ギョンファン)は、

70億ウォン以上の横領事件を起こしたのにもかかわらず、

懲役7年で済んだのに、

主犯はじめ脱獄囚たちは

それよりははるかに(金額が)軽微な強盗などの罪で、

懲役10年も20年も食らうのはおかしい、

この世は“유전무죄(有銭無罪),무전유죄(無銭有罪)”だ。

と主張したそうです。

これは、のちに2006年に『Holiday』というタイトルで映画化されました。

他にも、この“유전무죄(有銭無罪),무전유죄(無銭有罪)”をテーマとした

映画やドラマ作品はけっこうあります。

その中でも、私が一番心を打たれた作品を1つずつ紹介したいと思います!

1.2006年映画『우리들의 행복한 시간(私たちの幸せな時間)』

공지영(コン・ジヨン)さんの小説を映画化したもの。

主人公の윤수(ユンス、カンドンウォン)は、仲間に誘われて、

お金持ちの知り合いからお金を奪う計画を立てるのですが、

知り合いの娘が抵抗したため、仲間が母娘を殺してしまいます。
その時、偶然家に来た家政婦を、ユンスが殺してしまいます。

強盗計画を立てた主犯も仲間、2人を殺したのも仲間だったのですが、

父が権力者であったため、ユンスが全ての罪をかぶって死刑になってしましました

 

1人を殺してしまったことを反省し、

また罪を犯した後に出会った女性を愛し、

「生きたい」というの気持ちが全面に出ていて、

とても心痛い作品でした。

でも、考えさせられることはたくさんありました。


 

2.2008年ドラマ『신의 저울(神の天秤)』
「法は誰のために作られたのか?
孤児がお金持ちのえさにならず、 未亡人がお金持ちのえさにならない、 1シェケル(古代通貨単位)を持った者が 60シェケルを持った人のえさにならないようにするために。」 (古代神話からの引用、ドラマ中)

“유전무죄(有銭無罪),무전유죄(無銭有罪)”社会を糾弾し、 正義はまだ存在するということを見せてくれるドラマ。 加害者(持てる者)と被害者(持たない者)がW主演で登場し、 彼らとその家族の心情や立場を 上手く描いた作品だと思います。 こうした、社会問題をテーマにした作品も、オススメです!

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